この状況下でも学びを止めない! オンライン学習のヒントを探る

この状況下でも学びを止めない! オンライン学習のヒントを探る
新型コロウイルスに罹患された皆さま、そのご家族やご関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げるとともに、日々最前線で働く医療関係者の皆さまに深く感謝申し上げます。

4月7日に緊急事態宣言が発出されてからというもの、外出自粛要請により自宅で過ごす時間が増えたという方が多いことでしょう。「コロナに負けない」「経済を回そう」など、互いに励まし合う声がネット上に溢れる中で、研修会社として気になるのは「学びを止めない」です。休業や一斉休校により自宅待機を余儀なくされている方々が、今の生活にどのように学びを取り入れているのか調べてみました。

この記事の内容

  • 一斉休校から約2ヶ月、学校では学びが止まっている?
  • オンライン学習をしている社会人と仕事に前向きな新社会人
  • 今は学ぶ時間が与えられたのだと考えたい

一斉休校から約2ヶ月、学校では学びが止まっている?


ご存じのとおり、小中高校では、2月末の休校要請を受けて3月から一斉休校が始まりました。当初予定されていた1ヶ月は、その後に発出された緊急事態宣言によってGW明けまで延長され、少なくとも約2ヶ月間学びが止まったままになりそうです。

義務教育を担う小中学校では、宿題をメールで配信・提出する、授業を録画して動画配信をする、授業支援アプリを導入するなど、一部の学校で学びを止めないための工夫が重ねられているようです。その一方で、登校日に宿題のプリントを大量に渡しておしまいという学校もあると聞きます。

高校生の間ではSNSで勉強ライブやチャットをしながら勉強するのが流行っているということが、LINE株式会社(以下、LINE社)の調査から垣間見えました。スマホなどのデジタルデバイスを持っていることが前提になりますが、つながり合って勉強をしている姿が目に浮かびます。

大学では、一部の大学が講義のオンライン化に踏み切ったことをきっかけに、続々とオンライン化が進んでいるようです。大学生ともなれば、講義がオンライン化されれば自主的に学ぶ姿勢が身についていることなのでしょう。

もしかしたら、学ぶ環境の変化でもっとも影響を受けているのは、小中学生なのかもしれません。自分専用のデバイスをあまり持っていないでしょうから、声を上げる手段がなく実態も見えにくい。そのような中で聞こえてくるのは、自宅での勉強はなかなか厳しいというご両親の声です。

オンライン化するにはデジタルデバイスの有無や通信環境の違いがあるため難しいと報じられています。公立校では対応に時間がかかるのかもしれません。先生方が毎日頑張っていらっしゃるのは理解しているつもりですが、コロナが学びの格差をこれ以上広げないことを願います。

オンライン学習をしている社会人と仕事に前向きな新社会人


ここでひとつ、調査を取り上げたいと思います。前述のLINE社のものです。同社が厚生労働省の「新型コロナ対策のための全国調査」をおこなったことはご記憶に新しいところでしょう。国内ユーザー数8300万人(2019年1月のLINE社発表資料による)という国内最大級のネットワークを使って、「新型コロナウイルスに関する調査結果」を2月から定期的に発表しています。

4月16日の調査に社会人を対象におこなわれた調査によると『外出自粛中に「新たに始めたこと」「以前より増えたこと」』が取り上げられ、女性では第5位(11.1%)、男性では第7位(7.4%)に「オンライントレーニング(無料)」がランクインしています。男性の第6位(7.9%)と女性の第8位(8.6%)が「オンライン学習(無料)」です。

3月12~16日の調査では、新社会人が新生活で頑張りたいことの1位は「仕事」で72%、新生活で不安に思うことは「仕事についていけるか」で80%でした。また、新生活に向けて準備していることの2位が「自分磨き」で、1位と2%違いという僅差だったことからも、この状況にありながらも前向きさを失わずに一歩を踏み出そうとしていることが伝わってきます。

社会人が自宅で学びのためにオンラインを利用しているということは、業務をオンライン化することへの素地が整っていると考えたいところです。新社会人が仕事への希望を持っていることは大変喜ばしいことですから、その意欲が高いうちに学びや実践につながってほしいと思います。ソーシャルディスタンスを尊重する意味でも、オンライン化が可能な範囲で、新社会人と先輩社会人が安心して仕事に取り組める環境が整っていくことを期待します。

今は学ぶ時間が与えられたのだと考えたい


学びの大切さは、性別や年齢、職業などを問わず誰にも等しく同じだといえると考えています。この状況を肯定的に解釈することには心が痛みますが、自宅で過ごす時間が増えたことによって学ぶ必要性やニーズの高まりが浮き彫りになっている現状を、何かの理由で手が付けられずにいたことや興味があったことに向き合うための時間が与えられたと考えてもいいのではないでしょうか。

まとめ


私が教育事業に携わるようになったきっかけのひとつに、「学びが人を成長させる」という思いがあります。少なくとも、これまでに教室形式でさまざまな学びの場をご提供してきた経験から、その思いは確信へ、そして信念へと変わっています。

新型コロナウイルスは、見えざる敵とも人類への手紙ともいわれます。表現はさまざまですが、地球規模の大きな力が働いているとする見方を否定する方はそう多くはないでしょう。弊社も従来の教室形式の研修を一旦ストップし、オンラインライブ(オンライン研修)への移行を進めていることは、先般お知らせしたとおりです。

この状況下、休業や外出自粛を余儀なくされている間をどのように過ごすかが、この先を左右することになるのではないでしょうか。毎日を無事に過ごすことが非常に重要なことを承知の上で敢えて申し上げますが、現実を見据えた上で今どう動いているかが問われていると思います。

この時期に力を蓄え、再開できるようになったときにはいつでもスタートできるよう、備えておかれてはいかがでしょうか。オンラインライブにご興味をお持ちでしたら、ご遠慮なくお問い合わせください。お力になれるようサポートさせていただきます。

出典:リサーチノート
http://research-platform.line.me/archives/cat_399617.html

この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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