お問い合わせから予想できる研修結果!その実例と研修成功に不可欠な3つの目標設定プロセスについて

お問い合わせから予想できる研修結果!その実例と研修成功に不可欠な3つの目標設定プロセスについて
「研修が成功するかどうかは、お問い合わせの段階でおおよその予測が立つ」と申し上げたら、どう思われますか。しかし、これは研修会社として、これまで数々のお問い合わせに対応してきた経験則からいえることです。そこで今回は、実際にいただいたお問い合わせから研修成否がわかるものをそれぞれ3つずつご紹介した上で、研修を成功させるために欠かせない目標設定プロセスについてお伝えします。

この記事の内容

  • 研修成功の可能性が高いお問い合わせ例3件
  • 研修が失敗しがちなお問い合わせ例3件
  • 逆転も可能!研修の成功に不可欠な3つの目標設定プロセス

研修成功の可能性が高いお問い合わせ例3件


まずは、いただいた瞬間にそれとわかる成功の可能性が高いお問い合わせを3つご紹介します。Excel、PowerPointとウェブ広告からそれぞれひとつずつ代表的なものをピックアップしました。

  • Excelで大量のデータ処理をさせたい
  • 社外プレゼンに向けプレゼン資料の見栄えを改善したい
  • 外注しているウェブ広告の運用を社内でできるようにしたい

Excelについては、習得させたい機能が具体的になっていることがポイントです。例えば、使う関数の指定や作成するグラフの種類、データベースまでは不要など、明確になっているほど社内の課題も見えているというケースが多いです。

PowerPointの場合、大きなコンペを控えてプレゼン資料のクオリティを上げたいというケースがままあります。資料をよりよく見せるためのスキル研修を希望することとその理由や背景が書かれているケースでは、必要性が十分に認識されているとわかります。

ウェブ広告の担当者を社内で任命したいが現状では適任者がいない、会社としてウェブ広告の運用をしているがどうもうまくいかないなどは、ウェブ広告にいただくお問い合わせによくあるパターンです。ウェブ広告を学ぶ理由が非常に明確なので、研修成功の可能性が高いことが読み取れます。

研修が失敗しがちなお問い合わせ例3件


その一方で、成功は難しいと思わざるを得ないお問い合わせがあることも事実です。こちらも代表的なものを3つほどご紹介しましょう。

  • エンジニアの研修を探しながらも、どの言語を習得させるべきかわかっていない
  • 社内の課題がわからないまま研修を探している
  • ITやDXという言葉に踊らされている

こちらのパターンの場合、そもそも研修というアプローチが課題達成に必要かどうかさえ社内で検討されていないのではないかという印象を受けることが多いです。このような場合、考えられる原因は主に2つあります。

  • 現場の声をよく聞かずに人事が研修計画を立てた
  • 研修の意味や目的が周知徹底されていないまま実施された

どのような研修が必要とされているのか社内でよく調査されてない場合、研修実施後のアンケートで「もっとこういうことを学びたかった」などの声が上がります。

研修の組み立てに問題はなくとも、受講前にその研修の意味や目的が受講予定者に周知されていないこともよくあるケースです。その場合、研修に臨む姿勢がまったく違うものになり、「そもそも自分に必要な研修なのか」「忙しい中、研修を受けたくない」などの反応が起こります。

逆転も可能!研修の成功に不可欠な3つの目標設定プロセス


仮に、お問い合わせの時点で研修成功の可能性が低いとしても、軌道修正をすれば問題ありません。一旦立ち止まり、準備が不足しているプロセスにまで戻ればいいのです。

研修の成否を決める3つの目標設定プロセス


①課題解決に対して研修の必要性が十分に検討されていること
②研修の意味や目的が事前に周知徹底されていること
③研修の目標設定

ひとつずつ順番に見ていきましょう。

研修が失敗しがちなケースのほうで触れたとおり、まずは社内つまり組織や部署の課題が明確になっていること、その課題解決や改善に向けて研修(人材育成)というアプローチで達成することが十分に検討されている必要があります。

次に大切なのは、それがしっかりと社内に周知されていることです。研修の概要だけでは、なぜその研修が必要なのか、どのようにその研修が組織や部署の課題解決に役立つのかは伝わりません。そうなると、往々にして研修参加へのモチベーションが上がらないという事態を招きます。

例えば、冒頭でご紹介した成功する3つのお問い合わせ例の中でも、「Excelを使って大量のデータ処理をすること」は「Excelというソフトの習得」というぼんやりとした目的ではなく、Excelで何をしたいかがはっきりしています。PowerPointも同様ですし、ウェブ広告についても「外注しているウェブ広告の運用を社内に移行する」ところに焦点が定まっています。

研修の目標設定については、数値目標を定めることがポイントになります。資格取得を目指す場合には、合格人数や受験者数などがあり、わかりやすいです。その一方でスキルの習得を目指す場合には、必要度に応じて組織や部署ごとに受講人数や受講率、スキルテストの合格ラインを設定するなどになります。

まとめ


必要に迫られれば人は動きます。動機づけが甘いと成功しません。「なぜ研修なのか?」「研修で何を達成したいのか?」という質問に明確に回答できるかどうかです。抽出された課題と研修とが、その目標と手段という関係でつながっている場合には、まず間違いなくその研修は成功をおさめるといえます。

いまだコロナ禍にあり、この状況下で研修に踏み切るからには効果をよりいっそう求めるのは当然です。しかし、それには相応の準備が必要となります。弊社の研修はオーダーメイドですので、課題発見や目標設定をお手伝いすることが可能です。ご興味がありましたら、ぜひ一度お問い合わせください。

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この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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