MOSの資格取得研修だけなら受けなくてもいい?さまざまなモチベーションの受講生から評価を得る講義とは

MOSの資格取得研修だけなら受けなくてもいい?さまざまなモチベーションの受講生から評価を得る講義とは
資格取得のための研修は弊社の人気研修のひとつです。その中でも、MOS(Microsoft Office Specialist)は定番ともいえるものですが、資格取得研修単体とするか、スキル研修も同時に受講させるかどうかの判断に迷う企業さまが多いように感じます。結論として弊社ではExcelのスキル研修を同時に受講することをおすすめしていますが、今回はその理由ついてお伝えしたいと思います。

この記事の内容

  • 受講生全員が資格取得に興味を持っているとは限らない
  • 研修担当者が感じるジレンマに対してできることは何か?
  • 資格と実務の両面からアプローチすることで得た受講生からの評価

受講生全員が資格取得に興味を持っているとは限らない


MOS(Microsoft Office Specialist)は、マイクロソフト社が認定する世界共通の資格です。スキルというものは目に見えませんが、Excelなどのオフィス製品について一定の利用スキルがあると証明できることから、累計で440万人超の受験実績がある最大級の規模を持つ資格でもあります。
(引用元「MOS公式サイト」 https://mos.odyssey-com.co.jp/about/data.html)

そのような資格ではありますが、MOS資格取得研修の受講生の中には、前向きさに欠ける方をお見かけすることがあるというのが偽らざる事実です。「業務が忙しい」「担当業務に直接的な関係がない」「大切なプロジェクトが控えている」など、研修が歓迎されない理由をお聞きすることがあります。

その裏にあるのは、おそらく次のような理由でしょう。MOSはその資格がなければ仕事ができないという種類の資格ではないことや、受講生の担当業務に必須ではない、実務である程度使えているので問題ないと感じているなどです。つまりそこには、MOSという資格を取得する必要性が感じられないという現状が見え隠れしているといえます。

研修担当者が感じるジレンマに対してできることは何か?


そのような消極的な受講生が研修に参加するのは、当然ながら業務上の命令だからです。その上、MOSに限らず資格取得試験の場合には、合格・不合格という明確な結果が出ますし、その後の評価やひいては昇進に響くかもしれないという企業研修ならではのプレッシャーもあるでしょう。

視点を変えると、研修として費用を投じる以上、人事としては受講者数や受講率、合格者数や合格率という、明確な結果が上司や役員に求められますし、示さなければなりません。研修を含む人材育成には中長期的なプランが必要と分かっていても、その一方で研修成果の定量化や見える化をしていくことも組織内では必要です。

成果を左右する要因のひとつにモチベーションがあります。これまで研修を実施してきた経験から、モチベーションが低い人よりも高い人のほうが、学習の進捗が早く理解が深いことはいうまでもありません。研修に積極的な受講生は、資格取得や研修内容に興味があるなどの内発的なモチベーションが高く、業務命令だからと参加するような受講生は外発的なモチベーションが高いといえるでしょう。

研修を実施する際、内発的・外発的のどちらであっても受講生のモチベーションが高いのが理想です。しかし、前述したとおり、通常はモチベーションにバラつきがあります。研修会社として、そのような場面に幾度となく立ち会ってきた経験から、企業さまに貢献できることを模索しつづけた結果として、ひとつの答えにたどり着いたのではないかと感じています。

資格と実務の両面からアプローチすることで得た受講生からの評価


それは、講義で資格と実務の両面から受講生にアプローチするという方法です。これまでにたくさんいただいた受講者アンケートの中でも、明らかにコメントの数が多く、内容的にも評価につながっていることが読み取れると感じています。

前提として、MOSの資格取得研修にExcelなどのスキル研修をセットにしていただくことになります。試験に出る部分は「試験に出ます」、実務で役立つ部分については「この機能は試験には出ませんが、分析作業をする際に重要となります」などとお伝えし、説明を分けるという具合です。

合格というゴールを強く意識している方には試験対策が、そうでない方には実務上でどのような機能がどのような場面で活用できるかが、それぞれに響いているのでしょう。その結果として、モチベーションが異なる受講生の興味や関心にフィットするようになったと考えています。

研修をセットにすればその分コストがかかります。しかし、同じ研修を受講させるのであれば、より成果が上がることを期待できるほうがよいでしょう。予算は重要ですので一様におすすめはできませんが、この時期だからこそ研修に力を注ぎたいとお考えの企業には、ぜひご検討いただきたいと思います。

まとめ


資格試験の合格を目指す研修を受けることが決まった場合、もしご検討が可能であればスキル研修を合わせて受講されることをおすすめします。MOSならExcelというように、です。資格取得研修の受講にいたる理由はさまざまですが、一旦「合格」という目標が定まると、研修に臨む姿勢が定まる方も多いように感じられます。

教育研修成果の定量化や見える化に、明確な結果を残す資格試験は適していると思います。合格を目指すことと実務との間には、大なり小なり隔たりがあるかもしれませんが、「すでに知っている」と思っていることであっても、改めて学び直す中に気づきがあることを、研修をとおして見てまいりました。

資格と実務という両輪が、多くの受講生の評価につながっているという自負があります。きかっけが資格試験であっても、合格を目指して学ぶのであれば、その中で得るものがひとつでも多くなるように微力ながら尽力させていただきます。よろしければ、一度ご相談ください。ご一緒に考えてまいりましょう。


この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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