近年、AI技術の急速な進化により、ビジネスの現場でもAIの活用がますます広がっています。
とくに、ChatGPTをはじめとする生成AIツールの登場によって、資料作成やデータ分析など、日々の業務の進め方にも変化が見られるようになりました。
そこで今回は、株式会社NEXERと共同で、事前調査で「業務でAIを利用したことがある」と回答した全国の男女150名を対象に「AIの業務活用」に関するアンケートを実施しました。
「業務でのAI利用に関するアンケート」調査概要
調査手法: インターネットでのアンケート
調査期間: 2025年10月7日 ~ 10月13日
調査対象者: 事前調査で「業務でAIを利用したことがある」と回答した全国の男女
有効回答: 150サンプル
※原則として小数点以下第2位を四捨五入し表記しているため、合計が100%にならない場合があります。
質問1:業務でAIをどのような用途に利用していますか?
まず、業務においてAIをどのような目的で活用しているのかを調査しました。
結果は、65.3%が「文章作成・要約・翻訳」にAIを活用していると回答しました。次いで、33.3%が「企画・アイデア出し」、32.7%が「データ分析・レポート作成」、22.7%が「画像・デザイン生成」と回答しています。
6割以上の方が文章に関連することに、約3割の方がアイデア出しやデータ分析にAIを利用していることが分かりました。
質問2:AIを導入したことで、仕事の進め方や内容が変わったと感じますか?
次に、実際にAIを導入したことで、仕事の進め方や業務内容に変化を感じているかを尋ねました。その結果、全体の74%が「AIを導入したことで仕事の進め方や内容が変わった」と回答しています。
質問3では、どのように変わったのかを聞いてみたので、一部を紹介します。
「AIを導入したことで仕事の進め方や内容が変わったととても感じる」
- 敬語とかわからない文章をきれいな敬語のビジネスメールに直してくれるからすごく助かる。(20代・女性)
- メールの返信に悩まなくなった。表の作成もすぐできるのでほかの事に時間を使える。(30代・女性)
- 時間短縮になっている。(40代・男性)
- 仕事の精度を検証できた。(50代・男性)
- 2つのことを並行して進められるようになった。(50代・男性)
「AIを導入したことで仕事の進め方や内容が変わったとやや感じる」
- データをまとめる時間が短縮され、より多くのデータから数字や要点を抽出することが可能になりました。(30代・女性)
- データの集計や分析をAIツールに任せることで、手動で行っていた作業時間が削減されました。(30代・男性)
- 文書の要約や、アイデア出しに使用することで、仕事の効率が上がった。(40代・女性)
- すぐアドバイスを求めたり調べられる環境になった。(40代・男性)
- 海外からのメールを一瞬で翻訳できる。(60代・男性)
文章の校正やメールの返信内容の確認など、AIを活用して業務の精度を高めている方が多く見られました。
また、AIに一部の作業を任せることで、その間に別の業務を進めるなど、業務を効率的に並行できる点をメリットとして挙げる声もあります。
業務内容は多岐にわたりますが、どのような仕事であってもAIを活用できる場面がありそうです。
質問4:業務でAIを使う際に感じるメリットを教えてください。
続いて、実際に業務でAIを活用する中で、どのようなメリットを感じているのかを伺いました。
- 人にメールを送るとき、この文章できちんと伝わるか、失礼はないかがわかるから送る時に心配いらなくなるのがいい。(20代・女性)
- 効率化が図れる。結果が人に左右されない。(30代・女性)
- プログラムを早く書ける。(40代・男性)
- 今これ聞く?ということも恥ずかしがる必要なく聞けるのが良い。(50代・男性)
- 納得するまで追究できる。(60代・女性)
作成した文章に自信がないときに、AIでチェックできることをメリットと感じている方がいました。また、結果が人の感情に左右されないことや、他人の目を気にせず相談できることを利点として挙げる方もいます。
たとえば、ちょっとした疑問を抱いたときに「こんなことを聞いてもいいのだろうか」とためらう場面でも、AIなら気軽に質問できる点が安心につながっているようです。
質問5:業務でAIを利用する上での課題として、もっとも大きいと感じるものをひとつだけ選んでください。
業務におけるAI活用の課題について、もっとも大きいと感じる点を尋ねました。
その結果、34%が「情報漏えいやセキュリティ面への不安」、32.7%が「成果物の正確性・信頼性への不安」と回答しました。
次の質問6では、それぞれの課題をどのような理由で感じているのか、詳しく伺いました。
「情報漏えいやセキュリティ面の不安」
- 外部に漏れると困ることがあるから。(20代・男性)
- 個人情報を伝えすぎると良くないというのをよく聞くから。(20代・女性)
- 主にメール返信の内容作成に使用しているけど、内容が漏れたら大変なことになりそう。(30代・女性)
- 社外秘をうっかり流出させる恐れがあるから。(40代・男性)
- バックグラウンドでのセキュリティ防御が不安。(50代・男性)
- 意図せず流出するリスクがあるから。(60代・女性)
「成果物の正確性・信頼性に不安がある」
- 簡単なスクリプトのようにすぐに確かめられれば良いが、複雑なケースになると本当に動くのかが気になる。また、保守がしづらくなるかもしれない。(20代・男性)
- 情報の正確性に欠けることがある。(30代・男性)
- きちんと把握はできていませんが、ネットの情報を要約してまとめて提案してくれていると思っているので、信憑性はネット検索と同じ位かなと思っています。(30代・女性)
- たまに嘘をつくことがあるから。(40代・女性)
- 正確性の確認と検証は必須。(50代・男性)
AIは便利である一方で、情報漏えいやセキュリティ面への不安を抱く人も少なくありません。意図せず情報が流出してしまう可能性を懸念する声もあり、AIにデータを提供して解析を依頼する際には、慎重な対応が求められます。
また、AIが生成する成果物の正確性に欠ける場合もあるため、内容をしっかりと検証することが重要です。AIを活用する際は、常に情報の信頼性を確認し、誤った内容を鵜呑みにしないよう注意しましょう。
まとめ
調査の結果、業務でAIを利用している方のうち、6割以上が「文章作成・要約・翻訳」に活用していることがわかりました。 また「企画・アイデア出し」や「データ分析・レポート作成」のために利用している方も約3割にのぼります。
さらに、AIを導入したことで仕事の進め方や内容が変わったと感じている方は7割以上に達し、多くの方が「業務の効率化」や「時間の短縮」を実感しています。
一方で、課題を感じている方も少なくありません。「情報漏えいやセキュリティ面の不安」や「成果物の正確性・信頼性への懸念」を挙げた方は3割以上にのぼりました。
実際にAIを活用している方のなかにも、利用方法やセキュリティ面に不安を感じている方がいるかもしれません。そうした不安を解消するためには、AIに特化した研修サービスを受講し、正しい知識と安全な活用方法を身につけることがおすすめです。
AIを正しく理解し、安心して活用することで、業務の効率化をさらに推進していきましょう。
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