パソコンやキーボードが使えない?! そんな新人を理解し伸ばすために知っておきたい3つのこと

パソコンやキーボードが使えない?! そんな新人を理解し伸ばすために知っておきたい3つのこと
「最近の新人はパソコンやキーボードが使えない」「卒論をフリック入力で仕上げたらしい」というのは、あながち嘘ではなさそうです。スマホネイティブと呼ばれる今どきの新人のパソコンやキーボードスキルに驚いたという研修ご担当者の声をお聞きすることが多くなってきました。

それをスキル不足として彼らを責めたとしても、問題そのものは解決に向かわないでしょう。そこで、この世代の特徴や育ってきた時代背景、業務に必要なパソコン・キーボード操作を無理なく習得させるために知っておきたいポイントを3つお伝えします。成果が期待できる研修にするために、ぜひ理解しておいてください。

この記事の内容

  • 近年の新人研修の実態
  • スマホネイティブ世代の特徴
  • 研修を上手に活用し教育していく

ポイント①パソコンやキーボードが使えない新人の研修で負担が増加?


採用を経験したことがある人事マンなら、人材不足、売り手市場といわれて久しい採用市場で、優秀な人材を確保することがいかに大変な仕事か訴えたいところでしょう。しかし、ようやく採用した新人を所属部署に配置したところ、返って来たのが感謝の声ではなくクレームだったのは、パソコンやキーボードが思いのほか使えないことに理由があるようです。

  • 指示した仕事が進んでいるか確認しようとしたところ、左右の人差し指1本ずつでキーボード入力していた
  • 右クリックという言葉を知らない
  • 右クリック(薬指でクリック)ができない
  • データを自分で保存するということを知らない
  • フォルダの意味が分からず、デスクトップにバックアップファイルが散見される

このような新人を任されたメンター(先輩社員)は、仕事を教える前にパソコンやキーボード操作を一から教えなければならず、予想外に時間を取られて自分の仕事になかなか手が回らないことになります。期待の新人についてのフィードバックよりも「こういうことは人事でやっておいて欲しい」という苦言が返ってくるのは、想像に難くありません。

これは、新人を教えるメンターもメンターから教わる新人にとっても、ストレスが高いといえるでしょう。メンターからすると、これまでの新人なら当たり前のようにできていたパソコンやキーボード操作というスキルが期待できないことへの驚きや戸惑いがあり、新人からしてみれば、一生懸命やっているにもかかわらず思うように進まない、メンターに負担をかけているのが分かるという状況でしょう。どちらにも負担がかかっていることが想像できます。

ポイント②スマホネイティブのパソコンスキルが低いのは彼らのせい?


「最近の新人は…」とため息をついている人もいらっしゃるかもしれません。彼らはスマホネイティブと呼ばれる世代で、最初に手にしたデジタルデバイスがスマートフォン(以下「スマホ」)という年齢層にあたります。中学生になる頃から携帯電話を持つようになった世代で、明確な線引きはないようですが、現在20歳前後から該当するといわれています。

そのひとつ上の世代がデジタルネイティブと呼ばれ、物心ついたときからパソコンやゲーム機、携帯電話(ガラケー)、インターネットがある環境で育ってきた年齢層とされます。1980年代以降に生まれ育った世代といわれ、主に現在の30代が該当します。つまり、30代と20代の間にデジタルギャップが存在するということです。

スマホネイティブの入力方法は、当然ながらフリックです。タップやダブルタップ、ロングタップ(長押し)、スワイプ、ピンチなどの使い分けはあるものの、基本的には指1本か2本で画面を使って入力するという操作がメインになります。

指1本で操作できるスマホ1台を持っていれば、コミュニケーションや動画視聴、買い物もできるとあっては、ほかのデバイスを持つ必要性を感じないのも無理はありません。ハッシュタグで画像や動画を探し出せるのですから、ブラウザを使って検索すらしないことも理解できます。

アプリを一旦インストールすれば、自分で作ったデータは自動保存されますので、パソコンでその都度データを保存する必要があるということを知らないのも頷けますし、卒論をフリック入力で仕上げ、Wi-Fiを使ってプリントアウト、提出したという学生がいてもおかしくはないでしょう。

最初に手にしたデバイスがスマホだったからこそ、その便利さから、ほかのものを使う必要がなかった、またはパソコンは高くて買えなかったといえそうです。したがって、プログラミングなどでキーボードに慣れていなければ、このような時代背景がかなり影響していると考えるほうが自然でしょう。

ポイント③実務に役立つエクセルを絡めてパソコン操作を無理なく習得


スマホネイティブの新人にパソコンやキーボード操作を習得させるためには、やはり研修が必要です。研修形式としてはOJTやオンライントレーニング、集合形式などの種類があり、内容としては、エクセルパワーポイントワード、メールなどが挙げられます。

その中でもお勧めしたいのが、基本的なパソコン操作にエクセルを絡めた集合研修です。入力はもちろんのこと、範囲選択や同じ操作の繰り返し、マウス操作の代替手段としてのショートカットキーなど、無理なく操作を覚えていけるプログラムを組みやすいのが特徴といえます。

慣れてきたら、関数やピボットテーブル、データ分析ツールなど、業務効率の改善やマーケティングセンスの育成を視野に入れ段階的にスキルアップを図っていくこともできますし、仲間であり競争相手でもある同期と一緒に学ぶことで、助け合いながら最後までやり遂げる可能性が上がることも期待できるでしょう。

所属部署に配属する前に研修を済ませておくことで、メンターや先輩、上司の負担を軽減、新人にとっては研修で学んだことをいよいよ実践するというスムーズな流れで現場に入らせることが可能です。OJTで起こりやすい、習得内容のバラつきの心配もありません。

まとめ


「スマホネイティブはパソコンが使えない」と一蹴してしまっては、せっかくの新人のやる気をそいでしまうかもしれません。彼らを責めるより伸ばすことに注力し、少しでも早く戦力となれるようなルートを整えることが、競争力を上げることにつながるといえるのではいでしょうか。

研修を外注するコストと自社のOJTにかかるコストを比較するとき、そこにはスキルという目に見えないものを取り扱うことからくる分かりにくさがあります。そこで弊社では、研修にご満足いただけるよう、御社の課題発見からサポートします。その課題解決に貢献する研修内容も合わせてご提案しますので、ぜひ一度お問い合わせください。

この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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