コロナ禍での集合研修からオンライン研修への推移とすぐに講義を改善できる設定ポイント4つ

コロナ禍での集合研修からオンライン研修への推移とすぐに講義を改善できる設定ポイント4つ
弊社では今年(2020年)の春先から本格的に研修のオンライン化に対応しています。お取引きいただいているお客さまの中には、オンライン研修を選択されるケースもあれば、そうでないケースもありました。この約半年間、弊社のお客さまがどのような選択をされたのかとその理由を振り返るとともに、オンライン研修で講義に集中するために調整しておきたい設定ポイントついてお伝えします。

この記事の内容

  • コロナ禍でほぼすべてのお客さまが研修をオンライン化
  • 一斉オンライン化の揺り戻しを経て登場したハイブリッド方式
  • オンライン研修を重ねて改善した講義中の設定ポイント

コロナ禍でほぼすべてのお客さまが研修をオンライン化


早いもので、コロナ禍から約9か月が経過しようとしています。弊社では、「オンラインライブ」「ぜんぶオンライン」「本番環境での事前(オンライン)リハーサル」など、感染拡大防止のポイントとなる3蜜を避けるためにさまざまな取り組みをしてまいりました。この1年を振り返るのはまだ少し早いのかもしれませんが、研修方式の変化をお客さまの選択をとおして振り返ってみたいと思います。

コロナ禍で、ほぼすべての研修が集合方式からオンライン方式に切り替わりました。弊社は従来、集合方式(講師派遣)の研修をメインとしていましたので、お客さまからいただくご相談は「オンラインでお願いしたい」というものばかり。ご要望に応じるため、そして命を守るため、関係者一丸となってオンライン方式を実現させました。

実は、春先にすべての研修がオンライン化されたかというと、そうではありません。ごく少数ではありますが、オンライン化を見送ったというケースもありました。

一斉オンライン化の揺り戻しを経て登場したハイブリッド方式


3~4月は未知のウイルスに対する不安や先行きの見通しが立たないことから、弊社のお客さまに限らず、一様にオンラインに活路が求められていたと感じます。新手のウイルスの脅威と同時に予防法が分かってくると、お客さまの動きにも徐々に変化が表れ始めました。緊急事態宣言が解除された後など、一旦状況が落ち着いたときには、集合研修を検討するお客さまもいらっしゃいました。

しかし現在、もっというならばこの数か月は、すべての研修でオンライン方式が選択されています。オンライン方式といっても講義のすべてがオンラインということではなく、一部可能な部分に集合方式を取り入れるハイブリッドなスタイルです。

それは、受講者を会議室などに集めて開催するスタイルで、講師のみオンラインでつなぎます。業界や業種、受講する研修の内容によりますが、グループワークなどはこちらのほうが好まれる場合があることも事実です。現在では、オンライン研修のうち約2割がこのハイブリッド方式になっています。

オンライン研修を重ねて改善した講義中の設定ポイント


弊社の現状は、オンライン一択です。実施回数を重ねるにつれ、研修をより円滑に進めるための調整ポイントが分かってきましたので、お伝えしたいと思います。

オンライン研修全般

  • 講師の背景にはシンプルなバーチャル背景を用いる
  • 講師の画面が移動しないように固定する
  • ブレイクアウトルーム(少人数グループ)を随所に取り入れる

ひとつずつ見ていきましょう。弊社のサービスは企業研修ですので、講師の背景には統一のバーチャル背景を用いています。これは最低限のビジネスマナーといえますし、研修に不必要な情報が画面から入り込まないようにするためでもあります。

講師の画面を一か所に固定するのも、受講者の目線があちらこちらに移動することがないようにするためです。受講者の集中を妨げないことを目的としています。

ブレイクアウトルームは、受講者を少人数のグループに分けることによって発言を促す機能です。他グループの画像と音声が遮断されるため、小部屋に移動したかのような感覚になります。全体画面よりも発言が多く見受けられますので、受講者の声を広く吸い上げることが期待できるといえます。

ハイブリッド方式(一部集合方式)の場合

  • 講師の画面を大きく映し出すためにプロジェクターを使用する

受講者それぞれの自宅からではなく、会議室などに集まって研修を受講する場合には、講師の画面にプロジェクターを用います。講師の画面を大きく映し出すことにより、集合研修のような感覚で受講可能となることがポイントです。

また、例えばExcel研修のように、講義を聞くだけではなく作業をともなう研修内容の場合にも、プロジェクターを使用します。講師の画面と作業画面という2つの画面を同一の画面内で切り替えるのは煩雑ですし、集中が途切れやすくなってしまうからです。特に受講者がノートPCの場合には、画面が小さく見にくいことから操作がしづらいという問題がありますが、プロジェクターによって負担がかなり軽減されます。

まとめ


この春、弊社の研修は、ごく一部を除いて一斉にオンラインへと移行しました。ほとんどのお客さまがオンライン化へ舵を切るという決断をされましたが、やはり一部には集合研修のよさを取り入れたいというお客さまもいらっしゃいます。お客さまそれぞれに制約や事情があり、試行錯誤を経て、落ち着きを見せ始めているのではないかと感じます。

オンライン研修はコロナ禍によって急速に加速しましたが、働き方改革という大きな流れそのものに変化はありません。今後は研修方式の選択肢として、オンライン研修が当たり前のように集合研修と肩を並べることになるでしょう。

そのためには、オンライン研修をますます積み重ね、よりよいものにしていかなければなりません。改善ポイントはきっとまだたくさんありますので、忌憚のないご意見をお聞かせいただけましたら幸いです。

弊社では、オンライン研修の改善策として、この度動画コンテンツをご用意しました。こちらにつきましては、別の記事でご紹介しますので、よろしければご確認ください。

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この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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