ウェブ解析士で学ぶこと|試験までの流れ【2022年度版】

ウェブ解析士で学ぶこと|試験までの流れ【2022年度版】
ウェブ解析士で学ぶことは何だろうという疑問を持ったことはありませんか。「忙しくてなかなか試験勉強の時間が取れない」「出題範囲が広くてモチベーションが上がらない」などのお悩みをお聞きするのは、よくあることです。そこで今回は、ウェブ解析士の受験で学べることを改めてお伝えします。2022年度版としてお役立てください。

この記事の内容

  • ウェブ解析士とは?何を学ぶのか?
  • 試験に向けた学習の基本となる公式テキスト
  • 試験概要と当日までのスケジュールについて

ウェブ解析士とは?何を学ぶのか?


ウェブ解析士は、ウェブサイトを分析していればいいだけではありません。ウェブ上のデータを根拠とし、企業(事業)が成果を上げることに貢献する役割を果たします。

ウェブサイトに蓄積されていく情報の意味を正しく理解するところに始まり、データ(数字)が表すことの意味を考え、何をどのように改善したらその事業の成果につながるかを提案、結果を見て目標を定め、必要に応じて戦略を立案し、試行錯誤を繰り返しながら成果を上げていく仕事といえるでしょう。

このような仕事ができるようになるために、ウェブ解析士の資格は3段階にわかれています。ウェブ解析士上級ウェブ解析士、ウェブ解析士マスターです。この3つは、資格取得が上位資格へ進むための条件となっています。最初に受験するのはウェブ解析士です。

3つのウェブ解析士


  • ウェブ解析士:ウェブ解析とウェブマーケティングの基礎を学ぶ
  • 上級ウェブ解析士(ウェブ解析士取得者が対象):成果を上げるための改善提案に必要な考え方や目標設定、戦略立案スキルを学ぶ
  • ウェブ解析士マスター(上級ウェブ解析士取得者が対象):ウェブ解析を教えるのに必要なスキルを学ぶ

最初のステップとなるウェブ解析士では、ウェブ解析で使われる用語や示されたデータの意味を読み取ること、そしてそれをレポートにまとめることができるようになることを目指します。データが示す課題に対して、どのような方法で改善するのか提案するために必要となるのがウェブマーケティングです。

上級では、改善策の効果を測定するための指標やその後の目標設定、ウェブマーケティングのみならずビジネスの理論・手法を学び、提案力の向上を図ります。マスターはさらにその上ですので、ここでは説明を割愛させていただきます。

誤解されがちですが、ウェブ解析士が取り扱うデータは、ウェブサイトだけではありません。ウェブを含むその企業の営業活動データすべてです。ウェブデータを根拠にするためウェブが中心になりますが、事業の成果を上げるためには事業全体を見渡す必要があります。

ウェブ解析士の試験範囲となる3つの領域


  • ウェブサイト:PV、UU、CV、直帰率、離脱率、流入元など
  • ウェブマーケティング:キーワード分析、SNS分析、広告効果測定など
  • ビジネス領域(ウェブ以外):4C分析、PDCAサイクルなど

ビジネスがウェブだけで完結している企業は別ですが、通常は電話などの問い合わせやセールスパーソンによる営業活動、マスメディアへの広告出稿、アンケート調査などを行っていることが考えられます。

試験に向けた学習の基本となる公式テキスト


ウェブ解析士は、ややもすると試験範囲が広いことで知られているかもしれません。業務の性質上、取り扱う範囲が広いことからきていますが、基本的に出題は公式テキストの範囲内です。しかし、テキストのボリュームは、控えめにいっても高めといえます。

独学でもしっかりとテキストの読み込みができ、計算問題などの演習問題もこなせる方は問題ありませんが、そこでモチベーションが下がってしまうかもしれないという方には、認定講座を受講するという選択肢もあることをお伝えしておきたいところです。

「学習ペースを保ちにくい」「独学では理解に時間がかかる」「質問をしたい」など、受講の理由はさまざまです。せっかく受験するのであれば、学習に費やした時間や努力が実るよう、合格する確率が高まるほうをおすすめします。

認定講座の受講をおすすめしたい理由は、もうひとつあります。それは、試験の時間配分です。ウェブ解析士の試験は60分で60問を解く4択問題です。1問1分というペースになりますので、じっくり考えたり迷ったりする時間の余裕はほぼないといえるでしょう。問題を読むことにかかる時間を考えると「読み終わったら、直後回答を選択できる」くらいの知識を身につけ、受験に臨むことが最低条件とも言えます。

こちらは、協会サイトに公開されている問題サンプルと模擬テストです。現在の実力を知るきっかけになるのではないでしょうか。

問題サンプル(https://www.waca.associates/jp/ken_image02/

模擬テスト(https://www.waca.associates/jp/study/courses/materials/try/

試験概要と当日までのスケジュールについて


最後に、ウェブ解析士の試験概要とスケジュールを確認しておきましょう。

ウェブ解析士


試験日通年(お問い合わせください)
出題方式60問(4択問題)
試験時間60分
回答方式CBT(PCを用いるオンラインでの回答)
持ち物ウェブ解析士公式テキスト、電卓、筆記用具
合格ライン正答率70%以上
結果通知試験終了直後に表示
受験料17,600円(税込)
公式テキスト4,400円(税込)

試験までのスケジュール


公式テキスト購入

認定講座受講 ※任意

試験申込(日時を選択)

受験

合否判定(不合格の場合、再試験)

認定レポート作成(14日以内に提出。免除要件あり)

合否判定(不合格の場合、認定レポートを再提出)

ウェブ解析士認定

なお、協会指定のGoogleアナリティクス講座を修了した場合、その修了証を提出することで認定レポートの作成が免除になります。

まとめ


ウェブ解析士の資格試験を取得した方からは、さまざまな声が寄せられます。その中でも多いのが、SEOで検索上位を狙うことばかり考えていたが、ウェブサイトをどのようにビジネスに活用するかという広い視点を持てるようになったというものです。

ウェブサイトは、お客さまの行動がすべてデータに残る宝の山といえます。なかなか聞き出すことができないお客さまの本音を、データ自身が雄弁に語ります。そして、その意味を知るために必要なのがウェブ解析です。ウェブ解析士で学べるのは、ウェブデータを元にビジネスで成果を上げるための方法だといえるでしょう。

この記事を書いた人

吉野竜司|Ryuzi Yoshino株式会社アイクラウド 代表取締役CEO

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